きぬがさ
秋も深めいています、なぜか昔好きだった音楽が夢の中で流れてきて
なんとなく不安になっていました。
思えば、大人になれば、ある程度の心にある蟠りや、
翳りがなくなるんだろうと漠然と考えていましたが、
それはいまになっても消えることなく、
物質を持たずに私の体内に入り込んでいるのです。
それは成長しきれていない自分、それから成長しようとしない自分の双方が作り出すのだと思います。
原因を究明しようなんてバカな真似をしようとした時期もありましたが、
いまは一つの個性として享受しています。
ある人が人間の一番の欲望は支配欲だと言っていましたが私も同感です。
毎年少し寒くなってくるとそんなことを考えてしまうのです。