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ある日のはなし2

冷気を帯びた空気を感じながら、

階段を下るとアスファルトの地面が迎えた。

先ほど聴いていたシャンソンの音楽のせいからか、どうも白いアスファルトからは、

天国の香りがして仕様が無かった。

寒気がした。

薄手の黒いコート、ワラビーを履いていた。

頬が赤くなっている気がした。

 

 気がつくと私は四方をコンクリートで固められた密室空間にいた。ローランドカークを連想させるSMの世界だ。

椅子に座らされて全身を拘束されていた。革での拘束ベルトにより、指の自由すらも効かなかった。首筋から血が滴り、白いシャツが赤黒く染まっていた。