戦いのエルヴィス?
彼はよく静電気を帯電する体で、鉄製のものに触れるともう静電流。
今日も電気、明日も電気。ってーのは電気式ギターをやっているからか。
バンドを撤退してからしばらく経つけど、もうなんの未練もない。
あれは若者の文化で、もう年齢を重ねてしまった自分にできることはないと
悟ったからだ。
今では一週間にネックを握る瞬間も少なくなっている。
前は夢中になって、仕事中以外はラリってギターを弾いていた。
まだ残りたい気持ちはあったけど、それは居残りに近い状態だったし、
なんだか、惨めな気もした。
それにバンド、ギターはある程度人に合わせないといけないから、
自分の考える表現とは違ってきた。自由に扱えない不自由さ?
そう考えた時に、「人に合わせてもらうか、一人でやるか」ということだった。
はっきり言ってこだわりは強い。音楽にしても生活スタイルにしても、誰かに口出しされるのは、彼の中ではアウトだ(支配欲に対して敏感)。
だからよく衝突をする。
それは彼が勝手にアウトだと思っているだけで、むこうはなんとも思ってない場合もある。要するに性格が悪い、歪んでいる。とほほ。
友達がいないのも頷ける。さらに去る者追わず、来る者拒まず。
これも悪い癖であろう。頼りがなくなってしまった。
彼は完全なる一人になった。彼は人の汚い部分を探すのが上手になった。
そこを抉ることも覚えた。孤独ではなかった。
それを受け入れるだけの覚悟を持っていた。
「身から出た錆。」
勢いよく飛び込んでくる、個人的な憂鬱。個人的な思想。個人的な幸福論。
(仮1)
もうすぐ春がやってくる/素敵だろう
それに生活も少しは/落ち着くだろうし/君も
家でものを書いたり/ちゃんと食事するようになるし
夢をみて/楽しい夜を過ごせるようになる
いま/君は/家にいてゆっくり休み
寂しい気持ちになっては/いけない
(仮2)
遠いどこか/夜の向こう側/あのこは冷たい空の彼方
堪えすぎた/涙に溺れ/あのこは冷たい空の彼方
忘れよう/忘れよう/君を君を
忘れよう/忘れよう/君を君を
疲れ果てた/僕を笑っている/あのこは冷たい空の彼方
あのこは冷たい空の彼方/あのこは冷たい空のかなた
(補足)
そこに真実はないがある種の正義と、真実味(現実感)。
→優柔不断、だらしなさ(親近感)、言葉の選択(明朗さ)、左翼思想(程度は再考)取り巻く環境の情報知識量。